中学生のための「高校カリキュラム」について~普通科編~
皆さんこんにちは。塾長です。
今日は中学生のために、高校での学習カリキュラムについて書いていこうと思います。
昨今の中学生を見ていると、希望する高校に入ることが最重要で、入ってしまえばもういいや的な雰囲気の子が多いですが、私が思うに、
「高校での学習(成績)こそ一番大切」 と考えます。
以前高校の紹介をいくつかこのブログ内でさせていただきました。高校での学習を絶対頑張っておかなくてはいけない理由は、大学進学や就職、その他その先の進路において、推薦制度が日ごろの学習成績がいい生徒から優先で決まっていくという事実です。
推薦が取れなければ、入試受けて受かればいいやん?と考える方もおられるかと思いますが、特に大学入試における昨今の一般入試の厳しさは、半端ありません。高校入試の時と比べ、受験する生徒の学力層が圧倒的に高いのです。
ということで、高校で頑張り、しっかりと高3になってからの選択肢をいくつか持てる状況にする、これがとにかく大切。できれば今の内から少しでも頭に置いていていただきたいと思っています。
中学生が知らない高校(とりあえず普通科)のカリキュラムについて、簡単に書きます。
①進級が保証されない!
高校は義務教育ではありませんので、年間通しての成績が悪ければ、春に追試を受け、それに合格しなければ、進級できない「留年」になります。
定期テストは基本中学校の時と同じ、年5回ありますが、それぞれテストで平均点の半分以下(学校によって条件は様々)だと、「赤点」となり、通知表に不名誉な印が記載されます。年間通して、自分の点数平均点がこの「赤点」状態になると、追試を受ける羽目になります。みんなが春休みの時に一人学校へ行き、追試に向けてのがけっぷちの勉強を行わなければなりません。
通知表の5段階評価も、各学年最後でしか出ません。中学校の時は、各学期ごとに5段階の評定がついたと思いますが、高校はその学年の最後につきます。それ以外は成績表には各定期テストの点数が記載されていきます。
②教科・科目数がとんでもなく増加します
普通科では、学校にもよりますが、英語はコミュニケーション系、英語表現系の2つ、数学は数1、数Aの2つ、理科は理科基礎4科目に、その後物理、化学、生物、地学の2科目選択へ、などなど、中学校の時とは比べ物にならない数を学習していきます。またそれぞれすべて定期テストで実力が図られるのです。
これは防府高校の年間学習内容です。
まだまだ上げればきりがないですが、高校はその科によって、あるいは高校ごとに、かなり学習する内容に差異があります。
高校に進学する前に、「教科書購入」を行いますが、中学校では支給されていた教科書が、高校では進学する高校ごとに、指定された書店で購入します。ここで気づくと思いますが、高校ごとに使用する教科書が全く違います。また、学習に使用する副教材等もすべて購入していく形になります。このあたりも当然ですが中学校とは全く違いますね。
とにかく、この変化にうまく適応しつつ、中学以上に、高校では勉強をおろそかにせず頑張っていく必要があるということです。